エタノールとメタノール。一文字違いで大きな違い。衝動買いに注意を!
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最終更新日:2020/04/08
生活
新型肺炎のウイルスの影響で巷のドラッグストアや大手スーパー、ショッピングモールでのマスクや消毒スプレー。
消毒用アルコールからガーゼ・脱脂綿まで店頭の棚から無くなっています。
おまけにSNS投稿のデマによりトイレットペーパーまで買いあさる方が出ているんです。
この傾向は年配の方に多いようで、以前にオイルショックを経験され、棚薄に感じると衝動的に自分も同じ行動を取るんですね。
「備えあれば患いなし」とは昔から云われてますから年配の方には巷の騒動が安心出来ないんでしょう。
そんな中であるニュースで消毒用アルコールの棚からメタノールアルコールまで無くなっていたんです。
表示してある金額が一つだけ安いので売り切れたのでしょうね。
慌てて購入に走る前に考えて下さいよ!
エタノールとメタノール
同じアルコールなんですが、効用は全然別物なんです!
一文字違いで生死に関わるような違いがあるんですよ!
今回は間違って購入しないようにエタノールとメタノールアルコールの違いを調べてみました。
エチルアルコール | メチルアルコール | |
別名 | 酒精 | 木精 |
原料 | 糖蜜、でんぷん質、エチレン | 天然ガス、ナフサ、LPG |
性質 | 無色透明、可燃性、揮発性の液体。 | 無色透明、可燃性、揮発性の液体。 |
お酒の主成分で口に入っても安全。 | 劇物、視神経・中枢神経を冒す。 |
もうすでに衝動買いされた方がいては危険ですので、まずは危険な方の解説から行います。
◇
メタノールの用途
上記の消毒用アルコールの棚にメタノールアルコールが一緒に陳列しているという事は殆ど無いと思いますが、今のご時世、何があってもおかしくありません。
メタノールは、アルコールランプなどの燃料などに使われる工業用のアルコールで、天然ガスや石炭などから作られます。
機械の洗浄にも使われていて人体に有害なんです。
メタノールの原液は日本では劇物に指定され、多量に摂取すると、吐き気やめまいのほか、こん睡や発作などの意識障害を起こすおそれがあるほか、症状が進むと失明したり命を落としたりする危険もあるといいます。
ロシアや中国の寒い地方の方が寒さしのぎにメチルアルコールを飲用して亡くなるニュースもありますよね。
それがこのメタノールアルコールなんです。
失明したりするからエタノールアルコールと区別するのに「目散るアルコール」と呼ばれており、私もそれで覚えました。
燃料用のアルコールですからホームセンターのアウトドアコーナー付近にもあると思います。
まさか日本で飲用される方はいないでしょうが、消毒用と勘違いして目や鼻・口元の除菌シートと勘違いして使われたら大変な事態になってしまいます。
買ってもアルコール消毒薬にはなりません!
逆に使い方を誤れば命の危険に遭いますから注意して下さい。
◇
エタノールアルコール消毒薬
- 「消毒用エタノール」(80%前後)
- 「エタノール」(95%)
- 「無水エタノール」(濃度99%以上)
エタノールアルコールには3種類の濃度が違う物があります。
「無水エタノール」(濃度99%以上)は揮発性が強く、衣類の染み抜きや電子機器の掃除などに使われ、すぐに蒸発するためそのままでは消毒には適していません。
今は何処の薬局に行っても「消毒用エタノール」は見当たらないのではないでしょうか?
そんな時には「無水エタノール」を購入して「消毒用エタノール」(80%前後)を自前で作りましょう。
消毒用アルコールには80%くらいの濃度にする必要があります。
◇
「消毒用エタノール」(80%前後)の作り方
日本薬剤師会の村松章伊常務理事の作り方を引用
無水エタノールから消毒液を作る方法について、
「消毒効果を高めるためにはエタノールの割合を60~90%程度にすることが重要なので目安としては、500ミリリットルの無水エタノールに対して精製水を125ミリリットル程度入れて薄めることが必要です」
と説明されています。
周囲の消毒用に使うのですから薄めて増える事は良い事ですね。
無水エタノールはまだチラホラと見かけるそうですからこれを機会に自前で作ってみては如何ですか?
◇
まとめ
今回は消毒用アルコールの購入について間違いが無いようにと思い記事にしました。
間違っても慌てて「メタノールアルコール」を購入しないようにして下さい。
エタノールアルコールの濃度は80%程度が水分の量の割合がちょうどよく、しみこんでいく速度や、蒸発する時間が適当だそうです。
水道水ではなく、精製水で作るのが最も安心できますね。
消毒用アルコール以外にも家庭での用途としては
● 冷蔵庫の汚れ、換気扇・グリルなどの油煙の汚れを、カット綿やキッチンペーパーにアルコールを含ませて拭きとります。
● 生ゴミにはアルコールを噴霧して腐敗を抑え、臭いを防ぎます。
● 靴の中をアルコールで拭いて防臭します。
● アルコールの特性を利用して、食品の日持ちの向上や防カビに利用できます。
※ 使用の際には引火しやすい物質ですので、火気の近くでは使わないようにしましょう。
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