ウナギの生態。出所不明の香港ウナギ稚魚6トンを輸入。養殖、産卵の秘密
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生活
ウナギのかば焼きは好きですか?
私は大好きですが、滅多に食べれません。
そんな日本人の誰もが好んで食べるウナギに大変な事態が!!
出所不明の香港ウナギ稚魚6トンを輸入
出所の不透明さが指摘される香港産のニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」が、昨年12月と今年1月に計約6トン輸入され、同じ期間に日本の養殖池に入れられた稚魚の約8割を占めることが日本の貿易統計や関係者の話から25日、明らかになったそうです。
香港にはシラスウナギ漁の実態がほとんどなく、輸出を禁じる台湾などから不法に持ち出された可能性が高いと指摘されており、5月に開かれるワシントン条約の締約国会議でニホンウナギの国際取引の透明化が議題に上る予定で、日本の輸入に厳しい目が向けられそうだそうです。
ウナギを食するのはベトナムをはじめ、スペインやドイツ、スウェーデンなどヨーロッパ各地やオセアニアの国々で食べられていますが、日本同様に肝を特別なものとして食べる国はないと思います。
関西、関東にても料理法は違い、焼き方にも白焼きやたれ付けと違いはありますが、かば焼きにて食するのは日本だけだそうです。
ウナギの生態
ウナギはその生態が謎に包まれており、夜間に遡上するシラスを捕まえ、養殖地にて生育させています。
ウナギの産卵場所や生態は明らかにはなっておりませんが、海で産卵し、シラスになって川へと戻って来ます。
私が小さい頃はウナギ釣りに河口に行きました。
山手の時は、石垣の穴にミミズの餌にて穴釣りをしていました。
海の水と川の水が混じりあうような河口を汽水と云いますが、ウナギの好きな環境です。
静岡県の浜名湖は海と繋がった汽水湖なのでウナギが多くいます。
又、性別ですが、生まれた時はまだ雄雌が決まっていません。
ウナギの性別が決まるのはシラスウナギとして河口に来てから1年以上経ってからです。
シラスウナギを養殖するとほとんどがオスになるそうです。
養殖する池の水温が高かったり、狭い場所で沢山の量を飼う事によって、本来はメスになる個体もオスになってしまったと考えられるそうです。
『うなぎ一億年の謎を追う』
塚本勝巳と云う先生が、東京大学海洋研究所で40年にわたってウナギの産卵場調査を行い、世界初のウナギの産卵地点の特定や、海ウナギの発見などをまとめた本を出されています。
小中学校の生徒さん向けに割と読みやすく書かれた本ですが、大人の私でも目から鱗が落ちる程の内容です。
まとめ
店頭に並ぶ「うなぎの蒲焼」は、中国産は安く、国内産は割高です。
これは、やはりシラスウナギの出所が明確で、素性がハッキリとしているからです。
7月の土用の丑の日には、 1000年も前から夏ばてにはうなぎと言われていて、沢山の人がウナギのかば焼きを買い求めます。
この文化が、この後も無くならないようにシラスの乱獲や、生体破壊を起こさないようにしたいものです。
『うなぎ一億年の謎を追う』
著 塚本勝巳
発行所 学研教育出版
定価 1400円+税
※ 2014年に第1刷が出ており、BOOKOFF等の中古本屋さんにてもあるかと思います。
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