2019年限りの祝日？10月22日は日本人にとって何のお祝い？2020年以降は？

天皇陛下が今年4月30日限りで御退位され、皇太子殿下が直ちに御即位されました。

2019年5月1日より平成から令和へと元号も変わりまして、2019年の10月22日に限り祝日となります。

「はて、何の祝日なんだろう？」

知らない方が多数いらっしゃるでしょう。

学生の皆さんには学校で教えて貰える機会もあるでしょうが、日々仕事に追われカレンダーの赤印だけが頼りの大人には知らない方が多いかと思います。

ましてそれが2019年限りだとは思いもしませんよね。

日本人に生まれて、天皇陛下を国の象徴と崇めるのなら絶対に知っておくべき事なのですよ。

◇

2019年10月22日は即位礼正殿の儀（そくいれいせいでんのぎ）

「即位礼正殿の儀」とは天皇陛下の御即位を公に宣明されることです。

御即位を公に宣明されるとともに、その御即位を内外の代表がことほぐ儀式です。

2019年10月22日に、国事行為である国の儀式として、宮中において行われます。

天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位が同時に行われるのは約200年ぶりのことであり、憲政史上初めてのことなのです。

故に2019年は5月1日が「天皇の即位の日」として10月22日が「即位礼正殿の儀の行われる日」としてお祝いの祝日となったのです。

新たな元号になる年にしかない儀式ですから5月1日と10月22日は今年限りとなりますが、天皇陛下の交代の年には必ず行われる儀式ですから日付は変わる為に今年限りになるのです。

◇

国民の祝日はいくつある？

現在、日本において法律で定められた国民の祝日は15日あります。

カレンダーを見ると日曜日と祝日が赤字になっていて、重なると振替休日になりますから沢山の祝日があるように感じますが15日だけなのです。

1. 　1月1日　　　　　　　　元日　
2. 　1月の第2月曜日　　　　成人の日　
3. 　2月11日　　　　　　　建国記念の日　
4. 　4月29日　　　　　　　昭和の日　
5. 　5月3日　　　　　　　　憲法記念日　
6. 　5月4日　　　　　　　　みどりの日
7. 　5月5日　　　　　　　　こどもの日
8. 　7月の第3月曜日　　　　海の日
9. 　9月の第3月曜日　　　　敬老の日
10. 　10月の第2月曜日　　　　体育の日
11. 　11月3日　　　　　　　　文化の日
12. 　11月23日　　　　　　　勤労感謝の日
13. 　12月23日　　　　　　　天皇誕生日
14. 　春分の日
15. 　秋分の日

※　「春分の日」及び「秋分の日」については、日付が定められていなくて、国立天文台が毎年2月に翌年の「春分の日」、「秋分の日」を官報で公表しています。

以前ならば1月15日―成人の日、7月20日―海の日、9月15日―敬老の日、10月10日―体育の日と固定されていましたが、2003年から実施された「ハッピーマンデー制度」に基づいて変動するようになりました。

◇

2020年に限りの祝日変更

2020年に東京オリンピックが開催されます。

前に行われた東京オリンピックは1964年に開催された第18回夏季オリンピックで実に54年ぶりの開催となります。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な準備及び運営に資するため、平成32年（2020年）に限り、「海の日」は7月23日に、「体育の日（スポーツの日）」は7月24日に、「山の日」は8月10日となります。

国あげての大会ですので運営や交通マヒ緩和に対して致し方ない事だと思いますね。

中には仕事の方もおられましょうが国際社会となる日本の　お　も　て　な　し　を見せたいですね。

◇

その他の臨時祝日・休日になった日

1948年に国民の祝日に関する法律（祝日法）が制定・施行されてから臨時に祝日・休日になった日が4日あります。

①1959年（昭和34年）4月10日金曜日　皇太子明仁親王の結婚の儀

上皇となられた前天皇陛下が正田美智子様と結婚の儀を行われる日を休日とする法律が制定されました。

②　1989年（平成元年）2月24日金曜日　昭和天皇の大喪の礼

昭和天皇の大喪の礼を国の儀式として行うために休日とする法律が制定されました。

③　1990年（平成2年）11月12日月曜日　即位礼正殿の儀

現上皇様が天皇に即位した事を日本国の内外に宣明する儀式の行われる日を休日とする法律が制定されました。

④　1993年（平成5年）6月9日水曜日　　皇太子徳仁親王結婚の儀

令和の天皇陛下になられました皇太子徳仁親王が旧名・小和田雅子様（皇后雅子）との結婚式における結婚の儀、朝見の儀及び宮中饗宴の儀に際して休日とする法律が制定されました。

◇

2020年以降の10月22日はどうなるの？

「即位礼正殿の儀」とは天皇陛下の御即位を公に宣明されることですので、即位されたときだけの儀式ですので今年限りの祝日となります。

年度が替わりましたら祝日とはなりません。

◇

天皇誕生日はどうなるの？

2019年度のカレンダーには12月23日が天皇誕生日となっている物が多いと思います。

しかしながら、生前退位にて2019年5月1日に令和に元号が変わり上皇様になられましたので天皇誕生日は2月23日と変わります。

その為に令和元年においてはカレンダーのうえでは天皇誕生日がない年になり、2020年から天皇誕生日は2月23日に変わります。

今後12月23日はどうなる？

歴代の天皇誕生日に於いては、明治天皇は「文化の日」（11月3日）、昭和天皇は「昭和の日」（4月29日）と、それぞれ祝日になっていますが、上皇様の12月23日はまだ在位中にて平日のままだという事です。

なお、大正天皇の誕生日である8月31日は平日です。

戦前には命日の12月25日が休日だったが、1948年以降は平日になりました。

2019年と2020年は変則的な日本の祝日となります。

戸惑う事もあろうかと思いますが、それだけ激動の年だという事ですね。

ハッピーマンデー制度で日にちが変わったり、呼称が変更さりたりと時代は変わりますが、祝日とされるのは国の大きな出来事や記念日ですよね。

今はあまり見かけなくなりましたが、昔は玄関先に日の丸を掲げている家もありました。

祝日に仕事の方もおられるでしょうが、感謝する気持ちだけは持っていたいものですね。